過去に信越化学工業と東京エレクトロンの動向を取り上げましたが、まだまだ半導体関連の銘柄はありますので、どんどん調べていこうと思います。カブタンチョイスで優良銘柄を見つけることはかなりありますので、カブタンを使い倒すのは本当におすすめです。概要欄にカブタンと四季報の使い方について解説した動画のリンクを載せていますので、もしよろしければチェックお願いいたします。それでは行きましょう。本日調べていく銘柄はこちらの3銘柄です。6323ローツェ、6668アドマテックプラズマテクノロジー、7713シグマ光機。どの銘柄も半導体製造装置のメーカーです。
目次ローツェの成長と収益性
ローツェは時価総額1700億円を超える銘柄で、そこそこ大きい企業です。2018年からの推移を見てみると、売上は変わっていませんが、営業利益が劇的に増加しています。直近の2021年2月期では営業利益率が18.3%と、非常に高い収益性を誇ります。2022年には売上も営業利益も最高を計画しており、タナチャートを見る限り、既に織り込み済みのような状況です。
ローツェの過去を遡ると、昔は利益が出たり出なかったり、売上も年によってまちまちでしたが、2015年から2016年の間に転換点があったようです。ここで予兆をつかめた人が今の10倍株を手にできているわけです。我々も2025年くらいを見据えて銘柄選択をしていきましょう。会社の決算説明会資料を見ると、やはり半導体関連装置がぐんぐん伸びていることがわかります。手元の現金も豊富にあり、純資産も拡大しています。このように利益率も高く、しっかりと成長している企業は市場から評価されるという良い勉強になります。
アドテックプラズマテクノロジーの成長と回復
アドテックプラズマテクノロジーは売上と営業利益の最高は2018年で、現在はその水準に回復している途中です。チャートを見ると連休前に大陽線をつけており、おそらく半導体関連の好決算が相次いでいるため、吊られ高になっているのではないでしょうか。
会社の決算説明会資料によると、2018年の最高益時と比べて半導体関連の売上は下がっている一方で、研究機関や大学関連の売上が伸びています。また、海外拠点にも力を入れており、ベトナム子会社を増強していることがわかります。今後はワールドワイドでの成長が楽しみな会社です。
シグマ光機の成長とキャッシュフロー
シグマ光機も最高益は2018年で、現在はその水準に回復する途中です。チャートを見ると下値を切り上げながら徐々に株価を上げており、昨年12月6日に付けた1,885円を突破しそうなところまで来ています。
会社の決算説明会資料からの抜粋ですが、キャッシュフローを見ると2020年5月期と比べて営業活動によるキャッシュが増えていることがわかります。2020年5月期というと2019年の9月から11月なので、コロナ影響があったにもかかわらずキャッシュが増えているのは注目に値します。また、投資活動のキャッシュが大きく増えており、有形固定資産の取得に使われているようです。新しい装置を買って今後の成長のためにキャッシュを回したのではないでしょうか。時価総額も137億円と小さく、こちらにある強みを最大限活かせるエリア市場の大きさから見て、まだまだ成長できるのではないかと思います。
カブタンと四季報の活用方法
カブタンと四季報は、個別銘柄の選定に非常に役立つツールです。カブタンは、特にテーマ別の銘柄選定に強みを持ち、四季報は企業の詳細な財務情報や事業内容を把握するのに適しています。これらのツールを使いこなすことで、投資判断の質を高めることができます。
例えば、カブタンでは具体的なテーマに基づいた銘柄リストが提供されているため、特定のテーマに対する市場の関心度やトレンドを把握するのに役立ちます。一方、四季報では各企業の業績推移や財務状況を詳細に確認できるため、長期的な投資判断に必要な情報を得ることができます。
半導体関連銘柄の長期的な成長可能性
半導体関連銘柄は、今後の技術革新やデジタルトランスフォーメーションの進展に伴い、長期的な成長が期待される分野です。特に、5G通信やAI、IoTなどの新技術の普及が進む中で、半導体の需要はますます増加する見込みです。
ローツェやアドテックプラズマテクノロジー、シグマ光機のような企業は、半導体製造装置や関連技術を提供しており、これらの技術革新に伴う需要の増加を享受するポジションにあります。また、これらの企業は新技術の開発や海外市場の拡大を進めており、今後の成長が期待されます。
投資のリスクとリターン
投資には必ずリスクが伴いますが、リターンを得るためにはリスクを許容しなければなりません。今回紹介した銘柄も例外ではなく、市場の変動や企業の業績に影響を受ける可能性があります。
例えば、ローツェは現在の株価が既に高値圏にあるため、新規投資には慎重さが求められます。一方、アドテックプラズマテクノロジーやシグマ光機は、今後の成長ポテンシャルが高いと見られますが、業績回復途上であることから、短期的なリスクも考慮する必要があります。
投資判断のポイント
投資判断を行う際には、以下のポイントを重視することが重要です。
業績の推移
企業の過去の業績推移を確認し、安定した成長を続けているかを判断します。特に、売上や営業利益の増減をチェックし、今後の成長見込みを評価します。
財務状況
企業の財務状況を確認し、健全な財務体質を持っているかを判断します。具体的には、手元資金や純資産の状況をチェックし、企業の財務健全性を評価します。
市場のトレンド
投資対象企業が属する市場のトレンドを把握し、今後の成長ポテンシャルを評価します。特に、技術革新や需要の増加が見込まれる分野に注目します。
関連する質問と回答
Q1: 半導体関連銘柄の投資における最大のリスクは何ですか?
A1: 半導体関連銘柄の投資における最大のリスクは、市場の需要変動や技術革新のスピードによる影響です。特に、競合他社の新技術が市場に投入された場合や、需要の急激な変動が起きた場合には、業績に大きな影響を与える可能性があります。
Q2: カブタンと四季報の使い分け方はどうすれば良いですか?
A2: カブタンはテーマ別の銘柄選定に強みを持ち、四季報は企業の詳細な財務情報や事業内容の把握に適しています。カブタンを使用してテーマに基づいた銘柄リストを作成し、四季報でその銘柄の詳細な情報を確認することで、より精度の高い投資判断が可能となります。
Q3: ローツェのような高収益企業に投資する際の注意点は何ですか?
A3: ローツェのような高収益企業に投資する際の注意点は、既に市場に織り込まれている高い評価を考慮することです。高評価が続く中で新規投資を行う場合、過大評価のリスクを慎重に判断し、適切なタイミングでの投資を心がけることが重要です。
Q4: アドテックプラズマテクノロジーの海外展開はどのように評価されますか?
A4: アドテックプラズマテクノロジーの海外展開は、成長ポテンシャルを高める重要な要素と評価されます。特にベトナム子会社の増強など、新興市場での拠点拡大は今後の売上増加に寄与する可能性が高く、長期的な成長が期待されます。
Q5: シグマ光機の投資活動によるキャッシュ増加は何を意味しますか?
A5: シグマ光機の投資活動によるキャッシュ増加は、将来的な成長のために設備投資を行っていることを意味します。新しい装置や設備の導入は、今後の生産能力や技術力の向上に寄与し、企業の競争力を高める重要な要素となります。